株主優待投資は、インデックス投資に比べて、リスクが高く、リターンは低い、手間もかかる と言われている。そんな優待投資の意義を考えます。
優待投資が劣る点(インデックスに比べ)
1.個別銘柄を調べるために手間がかかる。
複数の銘柄を最低単元で持つ事でリスク分散する事が必要なため、必然的に多くの銘柄を持つ事になるが、個々の銘柄の情報収集が出来ない。
2.リスクが高い。
広く分散されたインデックス投資に比べ、個別株で勝負するわけなのでリスクが高い。優待銘柄は企業の実力以上に割高になりやすく、企業の業績悪化、優待廃止時の暴落リスクは他の銘柄よりも高いと言える。暴落時に銘柄を増やせるか、勇気が試される。
インデックス投資なら、暴落時に0にはならない。という点から買いを入れる事は可能になるが、個別株の場合は紙切れになる可能性があります。不況時にインデックスなら買えるが、個別株は勇気が無くて買えない という事はあると思います。
3.リターンが低い?
優待株は配当金も多く出してくれている銘柄も多く、株主還元の姿勢が高い。ありがたい事ではあるが、企業の発展、株価の上昇を望むのであれば、企業が事業投資をして、売り上げ、利益を高めていってくれた方が、税金面を考慮すると効率が良い。資産の最大化、早期リタイアを最速で目指すのであれば、高配当や優待銘柄については、優先的に組み込むべきではないと考える。
優待投資が優れた点(インデックスに比べ)
1.インデックス投資を長期間、機械的に続ける事は思ったより難しい。
手取り20万円であれば、毎月15万円で生活し毎月5万円を積立てていけば、年金を考慮すれば、株式の上昇度合によるが、50歳付近でFIRE可能ラインに到達する。ただし28年間、このような暮らしが維持出来るであろうか。生活水準を上げずにただ淡々と生活していけるだろうか。
上の例で言えば、いくら資産を持っていても、月に使えるお金は28年間15万円です。人間は、少しでも生活というのは毎月、毎年改善していって欲しい。そう思うもので、そうでなければ心が持たないと思います。
2.株主になった、社会の一員として実感
株主優待銘柄を持つ事で、インデックス投資では得られない、株主としての実感、企業を応援したい気持ち、サービスの利用などから暮らしが豊になっていく事が実感出来る。
結論
インデックス投資で、資産が増大していっても、自分の暮らしは豊かになりません。自分の場合は、勿論資産が100万円から1000万円になれば、とりあえず仕事を辞めても何年か生きられる という状態になるため、余裕を持って仕事をしていられるので、精神的に良い状況にはなりました。ただし1000万円が1200万円になっても、1500万円になってもほとんど精神的な優位さというのは変らなかったです。むしろただ、口座の数字を増やすだけの日々に”しんどさ”を感じました。
インデックス投資をコアに据えリスクを抑えながら、日々の潤いのため、暮らしがゆっくりでも良くなっていく実感のため、株主優待投資も、ポートフォリオに組み込んでいただけたらと思います。
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