2022年4月23日現在、ドル円相場は130円を超えずに120円台後半で推移している。これが悪い円安となるのか、日本がどうなっていくのかを考える。
日本は無力、何も出来ないコース
日本は無力だった。日銀は今の政策を維持。何も出来なかった。ドル円は150円を突破し、コストプッシュインフレ、スタグフレーション。
このコースの場合は、現状の動きとしてオススメされる事は、外貨、外貨立ての株の購入、不動産の購入が良いと思います。円の価値は下がり、円を稼ぐだけの日本株には魅力が無くなってしまう。
外貨建て資産で運用している保険会社の株もまぁまぁ狙い目かもしれません。
円安は容認出来ない不況覚悟の利上げコース
長期金利が0.25%より高くならないように、日銀が買いオペを慣行しています。金利が上がれば、変動金利で借りている会社やローンを組んでいる家計は、その分だけ収益、給料が増えていなければ、非常に危険な状態になります。(そういった企業や家計を一回潰して再生させていくという策も考えられる。)ある程度の円高に振れる事も想定される。
利上げがあれば、不況がやってきます。日本企業の株価、円高により外貨建て資産も目減りするが、そういった時にしっかり資産を買っていければ、次の上昇局面で恩恵を受けられる。特に不動産は利上げがおこれば、投げ売りされる事も想像されるので、現在は、キャッシュを厚めにしておいてチャンスを待つのが上策と思われます。
為替介入コース
国が外貨を売って、円を買う。事によって、円の価値を維持する。平成3年~の為替介入の記録が財務省のホームページにある。基本的にはドル売り、円買いの介入がほとんどである。円高を円安にするように為替介入している。
円売りは平成5年(1993年)~平成7年(1995年)、平成11年~16年(1999年~2004年)
円買いは平成9年(1997年)~平成10年(1998年)
以下は平成6年(1994年)からのドル円のチャート
昨今の急激な円安は過去30年のチャートで見ても異常な上がり方をしているのが分かる。
過去の為替介入の効果もある程度チャートで見ると確認は出来る。
円に信用があるのは、日本がかなり高い外貨準備高があるからだと考えていて、為替介入によりドル売り、円買いをすれば、ドルの保有額が減るので、その分、国(円)への信頼が揺らいでしまい、本質的に為替介入にはあまり意味がないのではと考えている。
しかし、為替介入をして、急激な円安を容認しないという姿勢を見せるだけでも、ある一定の効果があると考える。
為替介入であれば、現状のポートフォリオから大きな変更はせず、様子見の方向性で良いと考える。
戦争激化、棚ボタコース
現在、ウクライナを戦場にして、ロシアと各国の実質的な戦争が行われています。
アメリカ、中国、ロシアの関係悪化、大きな戦争に発展した場合、日本が中立的な立場を維持出来れば、円高、日本株もしっかり維持されて、外国の資産が実質的に目減りする事になると予想します。
日本株や円預金を現状持っておくのが上策と思われます。
結論
無抵抗:外貨建て資産、外貨を買っておく。
利上げ:日本円を持っておいて、利上げ後に外国株か日本の不動産を買っていく。
為替介入コース:現状維持
戦争激化棚ボタコース:日本円や日本株を持っておく。
コメント