世界分散の中における米長期債VGLTについて考える。

投資

 令和4年3月、急激な債券価格の下落が続いている。自分はコアにVT(全世界株式)を据えつつ、株価暴落に備えてAGG、BNDXを購入しているが、コロナショックの際には、AGGも同時に10%近く下落していて、実際、売買の手数料を考えると、AGGを売って、株を購入 というようなリバランスは出来なかった。(積立始めの時期であった事もあるが)

 同様に現在、下落している長期債であれば、AGGよりも、相関率が低いので、より長期で持っていて、手数料を加味してもリバランスに踏み切れるのではないかと考える。(結論:AGG、VGLT、BNDXを持ちながら、AGGをいずれ外すか考える。)

※VT(全世界株式)、AGG(米債券)、VGLT、TLT、EDV(米国長期債)、BNDX(米国外債券)

米長期債ETFについて

 現在、有名どころで EDV、TLT、VGLT があるが、経費率がそれぞれ

 0.15%、0.07%、0.05%となる。TLTが設定が古いので、資産総額は高いが、それぞれ償還されるほどリスクがあるほど資産総額は低くないので、問題無いと考える。

 経費率も高くはないが、あえてTLTを選ぶほどの理由も無いので、購入するのであればVGLTを選ぶのがベターと考える。

コロナショック振り返り

VT、VGLT、AGG、BNDX 比較チャート

 橙色がVT、水色がVGLT、AGG、BNDXはそれぞれ紫色

 VGLTはVTが30%近く下落しているのに対して20%近く上昇していて、見事な逆相関になっている。 AGGやBNDXはコロナショックから株価よりも早く上昇して元の水準に戻っているが、株価下落のピーク時には同様に下落しているのが見受けられる。

リーマンショック振り返り

2008年9月のリーマンブラザーズの破綻を機に発生したリーマンショック時の

VT、SPY、VGLT、AGGのチャート

VTが橙(2008年中旬に設定)、SPYは紫、TLT(長期債ETF)赤、AGG黄色

VGLTとBNDXは設定前のため、TLTとAGGで比較する。

リーマンショック時にも、VTやSPYが40%程度下落しているのに対してアメリカ長期債のTLTが20%近く値上がりしており、見事な逆相関になっている。

弱点を考える。

 それならば VTで世界分散しつつ、VGLTでカウンターを狙っていれば、AGGやBNDXは必要ないのか。 

 VTは50%近くは米国株、VGLTもアメリカがダメになれば、日本に住んでいる場合、株価下落と為替のダブルパンチを食らってしまう。

 VTを購入しているのはアメリカ一極集中に不安を感じるからであって、暴落時にVGLTも下がってしまっては意味がない。米国外債券のBNDXも心の安心のため購入をオススメする。

 

結論

 インドやアフリカで新しいイノベーションが生まれたとしても、スタートアップをアメリカが買っていくので、アメリカが衰退していく事は現状では考えづらいが、30年前日本が世界をリードしていた時代を考えると、30年後世界をリードしているのはインドやアフリカかもしれない。

 株価の下落に備えて債券を持つのであれば、AGGからVGLTに変更を考える。

 今まで通り、カントリーリスクに備えてVTIよりもVT、BNDXもそのまま継続して購入する事とする。

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